厚生労働省が提示した「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」は、3つの種類があります。1つめは、新型コロナウィルスの感染対策に従事している医療従事者や病院職員に対する慰労金です。これは、医療従事者や病院職員に「慰労金」として現金を支給します。2つめは、新型コロナウィルスに感染した患者を受け入れ安全に治療を行うために行う、救急・周産期・小児医療機関の院内感染防止対策支援です。これは、新型コロナを受け入れる可能性が少しでもある医療機関向けに、現金や物資を支援する対策になります。3つめは.医療機関や薬局から感染が拡大しないよう、防止対策を行うことへの支援です。これは、医療機関や薬局から別の場所に感染が広がらないような対策をするための資金を交付します。
つまり、病院や医療施設から新型コロナウィルスの感染が拡大しないように国が支援を行い、かつ感染症対策の最前線で働く人々へ慰労金を支払うという取り組みです。
新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業の対応は自治体が行う
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」を行うのは厚生労働省ですが、実際の対応は自治体が行います。また、慰労金は対象となっている医療従事者や病院職員が個人で申請するのではなく、病院が取りまとめて自治体に申請する方法です。なお、病院が独自に支給対象や支給金額を変えることはできません。自治体によっては厚生労働省が発表したマニュアルを若干変更している可能性があります。ですから、慰労金の交付を申請する際は、厚生労働省と自治体の両方のホームページを確認してください。
新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業は設備整備等の補助も行う
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業」は基本的に慰労金や支援金の支給を行います。しかし、支援金だけでなく「設備整備等の補助」も含まれています。たとえば、「支援金はもらったけど、設備を揃えるまでに時間がかかるし、品切れになっている備品などもあるかもしれない」といった不安もあるでしょう。設備等の支援を直接受けた方が、新型コロナウイルスに感染した可能性のある患者をスムーズに受け入れることができます。詳しくは厚生労働省のホームページなどを参考にし、支援を受けるにはどうすればよいのか確認しましょう。また、支援を受けられる施設には条件があり、申請にも期限があるのでそのあたりも確認しておくことが重要です。
新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業はすでに始まっている
新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業のうち、医療従事者や病院職員に対する慰労金の申請は2020年7月20日より始まりました。慰労金の対象になっている医療従事者や職員が所属している病院は、早めの申請を行いましょう。
不動産ガイド:小林 茂美
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