最近、賃貸マンションでも「オール電化」の物件が増えてきています。
そもそもオール電化とはIHクッキングヒーターやエコキュートなどの機器を使うことで
調理、冷暖房、給湯すべてのエネルギーを電気でまかなうシステムを備えている住宅のことを言います。
今回はオール電化の中のエコキュートについてメリット・デメリットを紹介します。
エコキュートとは
エコキュートは空気の熱を集め、生活に必要な熱エネルギーに換えるヒートポンプ技術を活用した環境に優しい
給湯器です。夜間の電力で効率良くお湯を沸かすのでとても省エネ。また、火を使わないので安全です。
メリット
①光熱費の節約
エコキュートは基本的に、電気代が最も安い深夜にお湯を沸かします。
安い夜間電力の単価は日中の単価の1/2と割安に設定されています。
エコキュートを最大限お得に使うためには、電気代の安い夜間に翌日必要な量のお湯を不足や余分がないように用意することが重要となります。
さらに季節や家庭でのお湯の使い方などに合わせてエコキュートの設定を見直すことでお得に使えます。
②環境に優しい
エコキュートは稼動する際に少量の電力を必要とするが、お湯を沸かすために使用するのは主に再生可能エネルギーである空気中の熱です。
機種によって多少の差はありますが、従来の電気温水器に比べると、使用電力は約3分の1で済むとされています。
電力と自然エネルギーをバランス良く利用することで、効率的に沸騰・貯湯するため、地球温暖化対策などに有効な設備です。
③タンクの水を非常時に使える
タンク内には、常に大量の水が貯蔵されています。この水は非常用水栓が取り付けられている商品であれば、停電時や断水時にも取り出すことが可能です。
長時間タンク内に貯めている、タンク内が汚れている可能性がある場合は煮沸が必要ですが災害などの非常時に生活用水として役立てることができます。
デメリット
①すぐにお湯が出ない
外に設置した貯湯ユニットから配管を通ってお湯が出てくる為、ある程度の時間がかかってしまいます。
②使うお湯の量を調節しなければならない
貯湯ユニットに溜まっていたお湯を使い切ってしまうと、湯切れになります。
湯切れになると新しくお湯が沸くまでにかなりの時間がかかるため、普段からお湯の使用量を管理する必要があります。
③タンク内の手入れが必要
3～6ヶ月に1回、貯湯ユニットのタンク内を清掃する必要があります。
タンクの水を抜いて不純物を流す、フィルター(ストレーナー)の汚れを除去するなどの掃除が必要です。
宮島 孝治
最新記事 by 宮島 孝治 (全て見る)
- 専有部管理と共有部管理とは？ - 2022
- 新築物件は高い？ - 2022
- ペット飼育時の注意点とは？ - 2022
