大阪では郊外で良く見かけるプロパンガス物件。
一般的に都市ガスより高いと言われますが、なぜ高いのか、メリットとデメリットをお話しようと思います。
【プロパンガスはどうして高いのか】
プロパンガスが高いのはその初期投資の安さ故です。都市ガスは引込み、設置にかかる費用を使用者側が負担します。
しかしプロパンガスは、ガス会社側が費用を負担してくれるため、使用者側は初期費用が0と言うことも少なくありません。
ただその場合、発生した初期費用はガス会社が完全に負担してくれるわけではなく、月々のガス料金の支払いに上乗せされてしまいます。プロパンガスが高いと評判なのは、導入時の工事費も含まれているからです。
【プロパンガスのデメリット】
プロパンガスのデメリットはその料金の高さにあります。都市ガスと違い公共料金ではないので、料金の決定権がガス会社にあるのです。
そのため同じ量を使用しても、都市ガスだと3000円程度だったのに対し、プロパンガスだと4000~5000円程の費用が発生します。しかしこれは供給側が不当な請求をしているのではなく、人件費の高さ、前述した設備の設置負担分等に起因します。
【プロパンガスのメリット】
①復旧の速さ
大災害が起きた際、ライフラインの復旧は最重要課題の一つですが、かの東日本大震災の時に一番早く復旧したライフラインが何かご存知でしょうか?実はプロパンガスなのです。
引用元:http://www.meti.go.jp/
ご存知だったでしょうか?地下に張り巡らせたガス管を逐一点検しなければならない都市ガスと違い、プロパンガスはボンベの点検を済ませれば復旧・交換が可能なのです。
②熱量の高さ
プロパンガスは都市ガスの2倍以上の熱量を持ちます。具体的に例えると、お風呂のお湯を沸かす際にプロパンガスが1m3(立方メートル)必要だった場合、都市ガスでは約2.18m3(立方メートル)が必要となります。プロパンガスの適正料金は1m3あたり280円、都市ガスの料金は1m3あたり125.95円となっており、一見プロパンガスの方が1m3あたりの料金が高いように見えます。
しかし同じ量のお湯を使う場合、都市ガスの方が約2.18倍のガスを使用しますので、プロパンガスと同基準で考えると、都市ガスの料金は1m3あたりの約275円となり、プロパンガスの適正料金と同水準であることがわかります。
このように、一概に高いだけというわけではありません。
使い方を工夫するれば、都市ガスと同水準で使用する事が出来ます。
これを知っておけば、プロパンガスだからと言って敬遠していた物件もメリットの出る物件に変身するかも知れませんね!
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