賃貸マンションの水道料金の固定制について

賃貸マンションの中には、ひと月の水道料金が定額に「固定」されている物件があります。とくに、実家を出て初めて一人暮らしする人にとっては、水道料金が毎月定額というのは不思議に思えるかもしれません。なぜなら水道料金は各世帯の水の使用量に応じて請求されるのが一般的といえるからです。

では、水道料金が定額のマンションにはなにか特別な理由があるのでしょうか。その答えは実は非常にシンプルで、「マンション全体で水道メーターが1つしか設置されていないから」というケースが大半です。部屋ごとに水道メーターを設置していないから、個別の水道料金が計算できないということですね。ただ、各部屋ごとに水道メーターが設置されているにもかかわらず水道料金が固定されている賃貸マンションもまれに存在します。

気になるのは、月の水道料金が固定されているのと、実際に使っただけ請求されるのとではどちらが入居者にとって得なのかです。結論から言うと、「ケースバイケース」といえます。水道料金は自治体によって差がありますし、世帯の水道使用量によっても変わってきます。そのため、一概に「水道料金は定額制の方がお得」とは言い切れないのです。しかし、水道料金が固定されている賃貸マンションの多くは、基本的に「大家が損をしない」料金設定がされていいます。つまり、水道使用頻度が低い世帯にとっては、水道料金が固定されているよりも個別に請求される賃貸マンションのほうがおすすめといえるでしょう。