事故物件って何でしょう?
賃貸マンション、中古マンションでも相場よりかなり安い物件がごく稀にあります。
良く資料を見てみると『心理的瑕疵有』と記載してあったりします。
不動産業界で瑕疵(かし)といえば基本的には構造上主要な部分(柱・屋根など)に通常の注意を払っても発見できない不具合があることを指しますが、心理的瑕疵といえば通常の瑕疵のことではなく事故・事件があるということになります。
心理的瑕疵とは?
基本的には不動産の敷地内または居室内で次のような事故・事件があった不動産を指します。
自殺
他殺
不審死・変死
火災による焼死
病死後期間を置いて発見
※居住者が外出中に事件・事故で亡くなったり、病院で亡くなったりした場合は該当しません。
心理的瑕疵がある物件については知らずに購入する、又は借りるといった事はありません。
告知義務というものがございます。
告知義務とは?
売主、又は貸主は心理的瑕疵がある旨を買主、又は借主に告知する義務がございます。
過去にどのような事件・事故があったかを事前に伝えなければなりません。
実際には、重要事項説明書の備考欄、売買契約書の特約事項、物件状況告知書においてどのような心理的瑕疵があるのかを記載します。
この事を伝えずに契約をすると、契約成立後で合っても契約解除、損害賠償などに発展する場合もございます。
実際、裁判になっている事もございますので、より詳しく伝えておく事が大切です。
事故物件って購入や賃借しても良いか?
まさにこれが心理的って事です。
全く気にしなければ、建物自体に問題があるわけではないので、金銭的にお得になりますので良いと思いますが、転売などを考えている方であれば、いくらで売れるか予想しにくいというデメリットがございます。
利用目的を考えた上で契約しましょう。
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宮島 孝治
課長 : 株式会社レオンワークス
2006年より不動産業界に携わり、2007年にレオンワークスへ入社、2009年に宅地建物取引士免許を取得、賃貸仲介・管理・仲介の実務経験を活かし、マンション選びからお金の話まで分かりやすく解説します。
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