賃貸契約の手続きに必要な初期費用の種類、意味、節約方法などについてまとめました。
①敷金・保証
敷金や保証金は貸主へ契約時に預けるお金です。退去時に清算する際、家賃滞納やお部屋の損傷などがなければ返ってくるお金です。お部屋の損傷は傷だけでなくカーペットのシミや喫煙での臭いの付着も含まれます。このような不注意の損傷を元に戻すのに敷金が使われます。
②礼金
貸主への謝礼金であり、敷金のように戻ってきません。大体1~2ヶ月分の家賃が一般的です。数少ない物件数ですが最近では敷金・礼金が0の物件もあり、初期費用を抑えることが出来ます。
③前家賃
契約時の翌月分の家賃をあらかじめ前払いします。
例えば9月15日から入居すると、9月15日~30日は日割り家賃、10月分の前家賃となります。賃貸契約によって翌々月の家賃も前払いするところもあります。
④日割り家賃
入居日からその月末までの家賃のことで、(家賃)÷(月日数)×(実日数)で計算出来ます。
入居日数が少ないほど日割り家賃は安く抑えることが出来ます。
9月15日――――――30日 10月1日――――――――31日
← 日割り家賃 → ← 前 家 賃 →
⑤仲介手数料
契約した不動産会社に支払うお金で、借主0.5ヶ月分が一般的です。
しかし、仲介手数料が無料の不動産会社もあり初期費用が抑えることが出来ます。
⑥火災保険料
賃貸住宅用火災保険には3つの補償があります。
1)家財保険
自分の財産・家財に損害が出た場合に保証してもらえる保険です。隣人の過失や自然災害で損害が出た場合に保証してもらえる保険です。
2)借家人賠償保険
借主は貸主に部屋を元通りに直す義務があり、失火により部屋に損傷が出ると修復する必要があります。保険に入っていないと全額自費で払う事になります。
3)個人賠償責任保険
他人や人の物に傷をつけてしまった時の保険です。例えば店の商品を壊してしまった、自転車で人とぶつかり怪我を負わせてしまったときに使える保険になります。
⑦保証料
賃貸保証会社は家賃滞納の場合一時立て替えます。賃貸保証会社に加入しなければ契約できないのが現状です。色々な賃貸保証会社があり、初回保証料は会社により様々です。連帯保証人を立てて頂くと総額賃料の50%程、連帯保証人無であれば保証料が60~100%になることもございます。また初回保証料とは別に年間更新料、月額費用などが発生することが多いのでご契約の前にきちんと確認しましょう。ただ個人契約、法人契約により異なりますので、ご注意ください。
⑧鍵交換費
入居時に鍵を交換する費用です。前の入居者が合鍵で侵入を防ぐために交換しています。鍵交換費用はドアの種類によって違い、平均15000円~30000円です。特殊キーなどはもっと高額になる場合があります。
⑨引越し費用
荷物の量、作業員の量、移動距離、時期、引っ越し業者によって料金が変わります。閑散期の単身の場合30000~50000円が相場で繁忙期になると3~4倍になる場合があります。家具家電は配送業者に運んでもらい、家族・友人の協力があると引越費用が軽減することができます。