2018.05.12お部屋探し豆知識 , お金に関する話 , 賃貸マンション

賃貸物件でタバコを吸うと、退去時に多額の費用が請求される?

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賃貸物件でタバコを吸うと、退去時に多額の費用が請求される?

賃貸物件で日常的に喫煙していると、退去する際に多額のお金を請求されることがあります。

退去するときには原状回復義務が決められているため、タバコにより臭いや黄ばみがある場合、

それを取り除く費用が掛かってしまいます。

賃貸物件でタバコを吸うときの注意点、対策をご紹介させて頂きます。

 

 

タバコを室内で吸うとどうなる?

室内でタバコを吸うと、壁や天井、建具などに黄ばみが染み付きます。

喫煙者本人には分かりづらいですが、長年吸い続けると染みつく臭いも深刻な問題です。

次に入居する方もタバコ臭い部屋はいやですよね。

賃貸物件を退去する際は原状回復(入居前と同じ状態にして)の費用を負担しなければなりません。

ただ通常の使用における劣化、損耗は「経年劣化・自然損耗」と言い、原状回復義務はありません。

では喫煙による汚れ等はどのような扱いになるのでしょうか?

 
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タバコによる汚れの原状回復は?

喫煙が原因の汚れは借主の過失と認められる場合が多くあります。

通常の使用には当てはまらないということになりますね。

喫煙によってカーペット・クロス・設備機器に汚れや臭いが付いた場合、

クリーニングか天井・壁クロスの張替えをすることがあります。

黄ばみや臭いが深刻な場合は、全室壁紙・天井を張替えることにもなり、

多額の費用が発生する場合があります。

ただし経年劣化・減価償却を考慮するので、例えば壁紙・クロスは年々価値が下がっていきます。

耐用年数も決められていて、6年経てばほとんど価値がなくなるとされています。

仮に壁紙に修繕が必要な汚れを付けたとしても、価値を考慮した上で費用負担となるのです。

 
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タバコを吸うにあたっての注意点

タバコを吸うことで高額の負担を強いられる可能性がある事はお分かりいただけたでしょうか?

喫煙者にとっては家でタバコを吸いたいけれど、退去時に何万円も請求されることは避けたいですね。

そこで3つの対策を紹介します。

 

単純明快、日常的に部屋の中で吸わないことです。

換気扇の下で吸うのも一つの方法ですね。

バルコニーで吸っている方も中にはいると思いますが、

最近のマンションはベランダでの喫煙を禁止している事も多いので気を付けましょう。

空気清浄機を使うことです。

完璧ということではありませんが、かなり汚れを防いでくれます。

空気清浄機のフィルターの清掃などもお忘れなく。

こまめな掃除です。

長年積み重ねれば取れない汚れになるかもしれませんが、

まめに掃除をする事で壁紙全張替えなどという最悪の事態は防げるかも知れませんね。

 

 

※全て行なっても完全なタバコの汚れ対策にはなりません。

一番良いのは吸わないことですが、部屋で喫煙するのであれば、ある程度の出費は覚悟しつつも

最低限の出費となるように国交省のガイドラインをよく読み、退去時に少しでも費用軽減出来る様に心掛けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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宮島 孝治

宮島 孝治

2006年より不動産業界に携わり、2007年にレオンワークスへ入社、2009年に宅地建物取引士免許を取得、賃貸仲介・管理・仲介の実務経験を活かし、マンション選びからお金の話まで分かりやすく解説します。

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