タバコにより付着した臭いや汚れって入居者の責任?
一般的に賃貸物件を退去する際、入居者の故意・過失・善管注意義務違反によって修復が必要になった場合は入居者が費用を負担しなければなりません。
タバコによって変色してしまったクロスの張替えや臭いが染みついてしまった建具などのクリーニングする費用はどうなるのでしょうか?
通常使用では、タバコのヤニなどは発生しませんので、残念ながら入居者の過失として扱われます。
よってタバコが原因での修復費用は全て入居者負担となってしまうのが原則です。
ただ全ての費用が入居者負担と決まっているわけではございません。
クロスに関しては一般的に償却期間が6年とされておりますので、6年以上住み続けていればクロス費用に関しては原状回復義務がなくなるという事です。
2~3年であれば50%程度の費用負担を求められることになります。
ただ注意頂きたいのが契約内容に喫煙についての特約が記載されている場合もございます。
喫煙した場合は償却年数に関係なく全額費用を支払う
このような文言が入っていると全額請求となっても仕方がありません。
もちろん正当な金額であればという事になりますが・・・
タバコを吸う事は悪い事ではありませんが、吸う場所なども考えていかないと思わね費用が掛かってしまいます。
バルコニーで吸う人もいますが、管理規約上で禁止のマンションもありますし、近所トラブルに発展する事も考えられます。
結局は賃貸マンションでタバコを吸う方は退去費用が高額になる可能性が高くなってしまいます。
転居をきっかけに禁煙してみるのもいいかもしれませんね。
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宮島 孝治
課長 : 株式会社レオンワークス
2006年より不動産業界に携わり、2007年にレオンワークスへ入社、2009年に宅地建物取引士免許を取得、賃貸仲介・管理・仲介の実務経験を活かし、マンション選びからお金の話まで分かりやすく解説します。
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