大阪の賃貸マンションでは敷金0円のマンションが多いですが、敷金を預けていても預けていなくても、故意過失の破損個所があれば、退去時に請求されるのは同じです。
返金額を大きくするために（退去時費用を軽減するために）は、ちょっとしたコツが必要になります。このコツさえ知っていれば、新生活に向けて家具家電を買い直したり、1点好きなインテリアを追加したりと楽しい事が増えますね。
退去時のトラブルを回避するための5つのポイント
1.普段からの心がけにある？お借りしているという気持ち
例えば、高額な時計を友達に貸したら傷だらけで返ってきたら、弁償して！と言いたくなりますよね！？信用して貸したのに・・・と。大家さんも同じ気持ちです。まずお借りしているという気持ちで丁寧にお住まい頂き、そのうえでおかしな請求が無いかを判断しましょう！
原状回復義務とは？
「普段の生活のなかで、明らかに故意や過失があった場合の損耗は、借主負担で復旧しましょう。でも、通常の生活で劣化したり、摩耗した場合の修繕は、貸主が負担します」という内容です。
例えば、冷蔵庫を置いた、凹みは通常の生活で劣化という判断になり、冷蔵庫を動かしてひきづった跡は故意過失にあたります。
善管注意義務とは？
「部屋を借りたなら、なるべく普段からキレイに使って返してね」ということです。つまり、普段からこまめに掃除をしておくなど、生活のなかで少し気を付けるだけで、敷金が返ってくる確率はぐっと上がります。
例えば、日当たりが悪く結露が発生しているお部屋もなるべく換気をし掃除をし、カビの発生や床面の腐食などを防ぎましょうというイメージです。また、設備故障を放置して悪化させた場合も借主負担となる事もあります。
2.入居時に既にあった傷はチェックして共有しよう
入居時に既にあった傷や故障している箇所は大家さんも知っているだろうと・・・放置しないことが大切です。近年では大家さんや管理会社さんが立会いの上引き渡しを行う事が少なくなっています。入居時チェックリストを記載し、大家さんや管理会社に提出しましょう！クリーニング済でとてもきれいだと思っても、念入りに確認しましょう。
入居時のチェックポイント
壁や床、天井などの汚れ・傷を確認（網戸やふすまも含む）
設備（スイッチ、コンセント、照明、換気扇、エアコンなど）は問題なく使えるか
玄関ドアを始めとする扉などは正常に開け閉めできるか
水やお湯は問題なく出るか/配水管のつまりなどはないか、匂いはないか
お風呂や洗面所に、汚れなどはないか
3.大家さんや管理会社にその都度報告しよう
設備の不具合などが発生した場合や、入居してしばらくしてから気づいた傷などはその都度報告し、対処方法をメモしておきましょう！
例えばクローゼットの背面に傷があるのを気づかず、入居後数ヶ月して報告した際、『そちらの傷は確認していますので退去時には請求しませんよ』と言われた場合もほっと安心するのではなく
日付と対応者様のお名前などをメモに取るようにしておきましょう。管理会社が退去時には変更となっている場合もございます。
4.退去立会いの前に再度大掃除をしよう
ほこりだらけの部屋で、退去立会いを行って、自己主張をどんなにしても大家さんは気分悪くされるのは間違いございません。
『私はこれだけ丁寧に綺麗に使いました！』と自信を持って挑めるくらいお掃除をしましょう！どうせ退去時クリーニング代2万円は支払っているんだから・・・と思わずに礼儀として綺麗にしておきましょう。ガスコンロの油汚れや 洗濯機や冷蔵庫を置いていた床面などのほこりも綺麗にできるだけお掃除をしましょう。また、玄関などの電球切れもないか注意しましょう。
5.退去立会いは1人ではなく2人で
大家さんの気持ちとしては、法律に反しない範囲でできる限り退去時費用を請求したい気持ちです。また退去立会いは大家さんに任されたリフォーム業者さんなどが立ち会われることも多くございます。女性一人で挑むより知人の方、ご両親様など、ご一緒にお立会い頂く事で業者さんに隙を見せない事も大切です。
