住宅ローンの利用を検討している人にとって、変動金利と固定金利のどちらを選択した方が良いかということで良く質問をお受け致します。それぞれに変動・固定ともにメリットとデメリットがありますので、それらをしっかりと理解することが大切です。不動産業者や銀行や政府系金融機関などの融資担当者の勧められるままに契約するのではなく、自らもそれなりに住宅ローンの知識を持っておいた方が良いといえるでしょう。場合によっては、住宅ローンを実際に借りてから、完済するまでに支払う合計金額に大きな差が生じることにもなりかねません。
低い金利が設定される変動金利
それぞれの金融機関によっても異なりますので、一概にいうことはできませんが、変動金利と固定金利を比較した場合には、変動金利の方が金利は低く設定されているのが一般的です。これは、メガバンクはもとより、地方銀行や信用金庫、信用組合などいずれの金融機関でもいえることです。住宅ローンは各種ローンの中でも、最も低い金利となっているケースが多く、使い方が自由なフリーローンなどと比べると圧倒的に低い金利となります。変動金利といっても、金利の見直しがされるのは基本的に半年ごとになりますので、それ相応の準備ができるのではないでしょうか。また、その時々の景気動向や世界情勢なども検討の上決定されるため、極端に変動することがないのが現実です。
短期プライムレート
変動金利は「短期プライムレート」と呼ばれる企業向け融資に使用されるレートが基準になります。
日本銀行HP統計表→https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/prime.htm/
返済計画が立てやすい!固定金利の利点
固定金利は変動金利とは異なり、基本的に金利が変わることはありません。その分、若干変動金利よりも高めの金利が設定されることになりますが、安心して返済プランを立てることができます。固定金利の期間については、完済まで金利固定の「全期間固定金利型」と一定期間のみの「固定金利期間選択型」の二つのプランの中から選択可能です。子どもの教育資金や世帯主の退職など、それぞれの家庭のライフステージに合わせて選ぶと良いでしょう。固定金利のメリットといえば、景気不景気の影響を一切受ける心配がないことです。いくら好景気で物価水準が上がったとしても、予め決められた期間の返済する金額は変わりません。固定金利は3年、5年、7年、10年など金融機関によって選択することも可能です。期間を短くすることによって35年固定よりも金利は低く設定されています。
不動産ガイド:小林 茂美
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