2018.07.23お部屋探し豆知識

南海トラフ大地震と津波について

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「南海トラフ大地震」が近い将来起こるかもしれないと危惧されています。

※トラフ:海底の細長い凹所のうち,最大水深 7000m以下の比較的ゆるやかな斜面をもつ溝。

※南海トラフ:東海地方から紀伊半島,四国にかけての南方の沖合約 100kmの海底にある延長 700kmの溝状の地形

地球は10数枚のプレートで覆われています。日本列島に関係するプレートが以下4つになります。

・太平洋プレート ・北米プレート ・ユーラシアプレート ・フィリピン海プレート

このプレートの境界ではプレート同士の圧迫、沈み込み、摩擦や破壊が繰り返されています。これによって生じたものが大地の振動につながっていきます。日本国内で今後も地震が起こると考えられている断層(岩盤が壊れてずれている状態)が大小で2,000位あるといわれています。日本に地震が多い理由として、ここまで複雑にプレートがまじりあう国が珍しいことです。そこで今後、国内にて大地震が発生すると懸念されている1つに「南海トラフ大地震」が取り上げられています。(※上記でも記載の通り)南海トラフは東海地方から紀伊半島,四国にかけての南方の沖合約 100kmの海底4,000mにある延長 700kmの溝状の地形となります。太平洋から伊豆にかかて覆う「フィリピン海プレート」が西日本を覆う「ユーラシアプレート」に潜り込んでいる「南海トラフ」では過去を振り返っても大地震が発生しています。東海地震、東南海地震、南海地震などのマグニチュード8クラスの大地震が約100年から150年周期で発生しています。そして今まさに危険といわれている理由が昭和初期1944年「昭和東南海地震M7.9」と1946年「昭和南海地震M8.0」に起きた大地震で南海トラフのひずみが解放されていないため1854年に発生した「安政地震M8.4」以降ひずみが解消されていないことになっています。そのため東海から東南海、南海エリアにかけて大地震が発生するリスクが高い原因になります。

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出展: 気象庁

東海・東南海・南海地震
東海地震 ←102年→  ←157年→ ← 1854年から150年以上経過している
東南海地震   ←  90年 〇〇〇〇年
南海地震    ←     92年 〇〇〇〇年
1605年 1707年 1854年 1944年 1946年 〇〇〇〇年
慶長地震M7.9 宝永地震M8.6 安政地震M8.4 昭和東南海地震M7.9 昭和南海地震M8.0 南海トラフ地震?

 

内閣府が発表したM9(マグニチュード9)の設定でシュミレーションした結果、東海・近畿・四国エリアで最大震度7の揺れ、東京(伊豆・小笠原諸島)・静岡・高知で最大30mを超える津波が発生するとされました

津波高

※各地で予想される津波の最大の高さ
(参照元:内閣府)
地震が原因の津波被害となると、記憶に新しいのが2011年3月11日の東日本大震災は壮絶でした。さらに、遡ると1933年3月3日に昭和三陸地震が起こりました。岩手県釜石市の東方沖約 200 kmを震源として発生した地震です。気象庁の推定による地震の規模はM8.1となっています。この時に発生した津波の最大遡上高は、岩手県大船渡市で、海抜28.7mを記録したとされています。東日本大震災における犠牲者の死因は、津波に巻き込まれたことによる溺死が約90%となっています。(阪神淡路大震災では窒息・圧死・焼死で約90%)また逆に南海トラフ巨大地震などでは、津波被害のほか、大都市特有の被害も多く発生するものと言われています。
一般的には大都市で地震が起きると、古いビルそのものが崩れたり落下物が発生します。電話がつながりにくくなります。道路が通れなくなります。電車が動かなくなります。電気・ガス・水道が使えなくなります。(参照元:首相官邸HP)
起こりえるかもしれない災害に対して、ご自身でもできる準備と対策の情報収集をしておきましょう。
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