賃貸経営をおこなう際に押さえておきたい設備のひとつに「水道メーター」があります。
しかし水道メーターには公設と私設の違いがあり、私設の場合には交換費用を自身で負担しなければならない点に注意が必要です。
今回は水道メーターの種類や公設・私設メーターの違い、私設メーターを設置する際の注意点について解説します。
賃貸物件に設置される水道メーターの種類
一口に水道メーターといっても、その種類は「直読式」と「円読式」に大別されます。
直読式とはメーターの上部にカウンター式の数字がセットされており、左から水道の使用量を読み取るタイプです。
一方、円読式は言葉どおり数値を示す円メーターが複数配置されており、黒色の針が示す数値を左下から時計回りに計測します。
所有している賃貸物件でいつ漏水トラブルが発生するかは予測できません。
しかし水道メーターの見方がわかっていれば、水道の使用量が増えた場合に漏水が起きているのではないかと推測でき、迅速な対応が可能となるでしょう。
賃貸物件に設置される公設と私設水道メーターの違い
水道メーターには、水道局が設置する「公設」タイプとオーナー自身が設置する「私設」タイプがあります。
公設メーターは、水道局が賃貸物件全体の水道料金を計算するために使用します。
各部屋に公設メーターを設置すればメーターの維持管理や交換、水道料金の請求などを水道局側でおこなってくれるので、オーナーとしての負担が軽減される点はメリットでしょう。
しかし公設メーターを設置するには建物が一定の基準を満たしていなければならず、また部屋数に応じた水道加入金を水道局に納めなければならないデメリットもあります。
それに対して、私設メーターは各部屋の水道使用量を計測するためにオーナー自身が設置しなければなりません。
公設メーターとは違い設置費用や維持管理費、交換費用はオーナーが負担しなければなりませんが、各部屋の水道加入金を支払わなくても良いメリットがあります。
賃貸物件に設置される水道の私設メーターの仕組み
公設メーターも私設メーターも計量法によって有効期限が8年と定められています。
公設メーターの場合は水道局側が交換してくれますが、私設メーターはオーナー自身が交換しなければなりません。
有効期限を過ぎたメーターを使用し続けると罰金が科される場合もあるので、注意が必要です。
また、私設メーターでは検針もオーナー自身がおこなわなければならない点を押さえておく必要があります。
各部屋の水道代も、オーナーが取りまとめて水道局に一括で納めます。
まとめ
公設メーターは水道局側が維持管理や交換などをおこなってくれるので、オーナーの手間が省けるメリットがあります。
しかし基準を満たした建物でなければ各部屋に設置できず、また部屋数分の水道加入金も支払う必要もあるので、メリットとデメリットを踏まえたうえで公設か私設かを判断しましょう。
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不動産ガイド:小林 茂美
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